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トマム

Wakaranai Lodgewakaranai

この場所が存在する理由

ここに至るまで

ライリーは日本生まれ、モンタナ育ち。二十代はずっと動いていた。バン、スキーリゾート、アラスカの夏、コスタリカ、ヨーロッパ、アジア。体を使って働き、季節で暮らし、なかなか止まらない。

デニーズはドイツ出身。コスタリカで出会ったとき、彼女も動いていた。その後も何年も一緒に旅を続けた。ヒッチハイク、有機農業。カナダ、モンタナ、オーストリア、カウアイ、イタリア、アルプス。いつも、どこか別の場所に。

そして北海道の田舎に、1980年代の作業員寮を見つけた。バブル期にトマムリゾートをつくった人たちのための建物で、そこで止まることにした。彼らより前にも歴史があった。彼らは新しい歴史を与えている。

冬のわからないロッジの前に立つライリーとデニーズ。スキーを持っている。

ロッジそのもの

ロッジ内の漆喰壁のディテール。

ここに住み、ここを運営している。準備ができたところから、隅々に手を入れている:タデラクト、漆喰、コルク、畳使うほどに馴染むもの。いまも工事中で、これからもそうでいい。その感覚がしっくりくる。

ロッジはトマム近くの森の中、北海道の山あいにある。静かだけど、空っぽではない。木、紙、光。

食卓での暮らし

雪とうどんと静けさ。笑い声、話、火。穏やかさと騒がしさが、ときどき同じ日に来る。朝は知らない人同士だった人たちが、テーブルを囲む。計画がほどけ、新しい計画ができる。いい意味で疲れる、満ちた一日。

パウダーを追いかけて来る人もいる。静けさを求めて来る人もいる。多くの人は、名前のつけられない何かを持ち帰っていく。

ロッジで焼きたてのマフィンのトレイを持つデニーズ。

大切にしているものがあるから、ここをつくった。自分たちがそう暮らしたかった。ほかの人にも、同じように過ごす場所がほしかった。ほんの少しの間でも、ノイズから離れるために。手の中のお茶、足元の火、会話、食事、その瞬間を味わうために。

人生で一番深い雪を約束はできない。でも、本物の場所で、本物の人が、できる限りのことをしている場所なら、約束できる。

わからないロッジは一年目。この先どうなるかはわからない。毎日起きて、できることをする。季節と、扉をくぐる人とともに、変わっていく。

それでいい。

ロッジの運営については、ロッジの仕組みをご覧ください。